転職豆知識【福岡県の求人の特徴は？】

求人の特徴

福岡県は製造業や建設業の求人が比較的多いのですが、近年は半導体製造が活況を呈していることもあり、九州全体でそれらの求人が増加傾向にあります。ただし、地域によって求人分布が異なるため、この限りではありません。地域ごとにどのような求人が多いのか詳しく説明しますね。

「福岡市」

メインエリアである福岡市は人口が多いこともあり、宿泊・飲食系の求人が多いんですが、最近はIT企業の誘致も盛んに行われているため、ITコンサルタントやプログラマー、システムエンジニアなどの需要も高くなっています。
また、福岡市内に本社を置く企業も多く、支店であっても本社の機能を兼ねている場合がほとんど。そのため、経理や財務、総務、事務、人事、経営企画、法務などオフィスワークの求人も集中しています。
ただし、福岡市は県内でも不動産相場が高いせいか、広大な土地を必要とするメーカーの生産工場の求人は少なめです。それに比例するように、生産技術職や品質管理、設計、大手企業のコーポレート職の求人は他の職種に比べてそれほど多くありません。

「北九州市」

福岡県第2の都市である北九州市は、第2次産業が活発な地域です。市内には日本製鋼所やTOTO、安川電機、三菱重工業など、名だたる大企業をはじめ、様々な製造業が立地しているため、鉄鋼、化学、窯業、造船、ロボット、自動車などの求人が多いようですね。特に、分析や研究開発などの各種研究職や工場技術職（生産技術、品質管理、設計、オペレーターなど）などが需要が高いようです。また、従業員の数も多いので、人事や総務、経理、経営企画などの求人もありますよ。

「筑豊」

北九州市と福岡市の中間に位置している筑豊は古くは炭鉱で栄えた街です。特に宮若市にはトヨタ自動車九州があることから自動車関連の求人が多いようです。ただし、過疎地域ということもあり、近年は医療や介護系の需要も高まっています。

「筑後」

九州自動車道、大分自動車道、長崎自動車道を結ぶ高速道路のジャンクションがある久留米・鳥栖以南には物流関連の企業がたくさんあります。また、久留米・鳥栖エリアには、大手食品メーカーの生産工場や倉庫も点在しているため、物流関連や製造業などの求人が多いようです。ただし、北九州市や福岡市に比べると、特定の産業での仕事はあるものの全体としては少なく、地元住民の大半は福岡市まで仕事を探しに行っている状況です。幸い、西鉄電車やJRなど交通網が充実しているので、筑後地域に定住しながら福岡市へ通勤する、というケースも多いようです。